STIHL の企業文化は、理論上あるいは固定的なものではなく、85年以上も成長し続けている生命体です。そして、会社に係わる人々がそれを作りあげているのです。
思考と行動の継続は、会社を成功させる上で必須の柱です。創業以来、STIHLの考えと計画は常に長期を見通していますが、同時に融通性と順応性を保っています。取締役会とオーナーファミリーの密接な協力関係は、会社の戦略的団結の中で、継続性を確実なものにしています。その過程で、会社はそのコア・コンピタンスであるチェンソーとパワーツールの開発、製造と流通に専念しているのです。
家族経営の会社として、STIHL は独立性を重視しています。そのための基盤は、会社の法的形式、妥当な利益、高い自己資本率であり、自社工場、販売子会社にあります。独立を確保し長期的な計画を確かなものにするために、特に、社内生産、本質的な成長、専門技術を磨くことに一層の注意が向けられています。
STIHL は堅実にカスタマーの要望に焦点を当てています。なぜなら、最終的な分析で会社の成功はカスタマーの満足にかかっていると分かったからです。高いレベルのプロとしてのアドバイス、製品の取扱い説明とメンテンナンスサービスを保証するため、製品は専門店を通じてのみ販売されます。「チェンソーは、サービスを伴ってこそその能力を発揮します。」は、会社創業者のアンドレアス シュティールの格言です。
雇用者として、STIHL は適性を備え、献身的な従業員を信頼し、そして率直で有能な従業員を重視する経営を推進しています。その過程において、人間的つながりを特に推進しています。また、伝統的に、会社はトレーニングと教育の継続を重視しています。取締役会は、会社の戦略や価値を実行し次の世代に伝えていく良い模範となることを期待されています。
「STIHL 製」と言えば、世界中で製品とその製造工程の妥協なき品質を意味しています。高いレベルの技術ノウハウは、会社の技術的先駆者としての地位を保証しています。STIHL は機能向上、使いやすさ、環境保護、さらにユーザーや製品の安全に係わる技術革新を行ない、その能力を絶えず明示しています。
STIHL は国際企業であり、すべての大陸で活動しています。グループの国際志向は、世界規模の販売と流通とともに、製造工場と他国の有能な仕入先供給者に反映されています。こうしたつながりから、多くの局面を持った地域の風習やメンタリティーを考慮することが欠かせません。バランスのとれた地域戦略が、製造工場の国際的なネットワークとして実現されています。
STIHL は、友好的な商業上の関係をベースに、販売店、仕入先や他のビジネスパートナーとの良好で長期的な協力体制を深めています。事業の成功への重要な鍵は、お互いに公平であることや、内面的にも外面的にも個々に良い関係を築くことにあります。そして、従業員は「社会責任の原則」を順守するのです。