刈払機の定期点検に関するヒント

こちらより、刈払機を定期的に定期点検して、高い性能を長期間維持するためのヒントとガイドをご覧いただけます。

草の中に横たわっている刈払機STIHL FS 240、その背景でメンテナンスの準備をしている男性

概要:刈払機の定期点検

  • 安全のため、取扱説明書を必ずお読みください。
  • 混合燃料が刈払機に合っていることを確認してください。

  • 作業を開始する前に、刈払機のカッティングアタッチメントを必ずチェックしてください。
  • 作業後は、刈払機を必ずクリーニングしてください。
  • 必要に応じて、混合燃料を交換してください。
刈払機STIHL FS 131のメンテナンスでカッティングヘッドを清掃している様子

刈払機の定期点検での注意点

刈払機の定期点検では、取扱説明書を熟読することが最初の一歩になります。同書には、最も重要な定期点検作業が記載されています。ユーザーマニュアルに記載されている定期点検作業以外は行わないでください。それ以外のすべての作業は、あらゆる修理作業に必要なノウハウを有するSTIHL 販売店にお任せください。ご自分で行うことのできる作業については、こちらをご覧ください。

オレンジ色の携行缶に入った刈払機用燃料STIHL MotoMix

刈払機のカッティングアタッチメントのチェック

刈払機で作業する際に使用する各種のカッティングヘッドは、必要に応じてわずかな操作で交換することができます。刈払機をスムーズに使用するには、使用するカッティングアタッチメントの状態が重要になります。カッティングアタッチメントの点検方法は以下の通りですが、カッティングヘッドの種類によって手順は異なります:

  1. コード付きカッティングヘッド(AutoCutやSuperCutなど):カッティングヘッドを開けて、コードの巻き付けが適切であることを点検してください。コードが交差していてはなりません。交差している場合は、カッティングヘッドにSTIHL純正ナイロンコードを新たに巻き付けてください。
  2. プラスチックブレード付きカッティングヘッド(PolyCut):カッティングヘッドで摩耗や亀裂の有無をチェックしてください。PolyCutでは、摩耗マークを見てカッティングアタッチメントの状態を判断することができます。PolyCutの3本のブレードは、常にセット一式で交換する必要があります。
  3. 金属製カッティングアタッチメント金属ブレードシュレッダーナイフなど):

    金属製カッティングアタッチメントの場合は、研ぎ直す必要があるかどうかに注意を払ってください。曲がっているか、ひびが入っている場合は、必ず交換してください。

STIHL刈払機のブラシュナイフを湿らせた布で清掃している様子

刈払機の定期的な定期点検とお手入れ

作業が終わったら、定期的に刈払機の定期点検を行い、カッティングアタッチメントと飛散防護カバーが依然として正しく取り付けられていることを確認してください。

刈払機のクリーニング

定期点検は、刈払機を徹底的にクリーニングする絶好の機会です。その最適な方法についてご説明します。

STIHL刈払機から柔らかい布で草を取り除いて清掃している人物

工具と資材

以下に、刈払機のクリーニングに必要な最も重要な工具と資材がリストアップされています。作業時は、取扱説明書に従って常に必要な防護用品を着用してください。

  • ブラシ / 刷毛
  • 柔らかい布
  • 多目的クリーナー
  • STIHLバリオクリーン(アルカリ性洗剤)
  • コンビネーションレンチ
  • 作業手袋
湿らせた布でSTIHL刈払機の飛散防護カバーを清掃している人物

飛散防護カバーとハウジングのクリーニング

作業直後に、残留物が乾いてこびりつく前に刈払機の飛散防護カバーとハウジングをクリーニングする習慣を身に付けて、刈払機が長持ちするようにしてください。クリーニングを開始する前に、電動刈払機では電源プラグを引き抜き、バッテリー刈払機ではバッテリーを取り外し、エンジン刈払機ではエンジンを停止してください。

刈払機のハウジングと飛散防護カバーのクリーニングには、湿らせた布または柔らかいブラシを使用し、頑固な汚れには多目的クリーナーも使用してください。

STIHL刈払機のエアフィルターを取り出して清掃している人物

エアフィルターのクリーニング

キャブレター内の空気を浄化するエアフィルターは、時間の経過と共に汚れます。従って、刈払機のエアフィルターを必要に応じてクリーニングすることを心掛けてください。ユーザーマニュアルに従ってフィルターハウジングを開けて、フリースフィルターまたはペーパーフィルターを取り出してください。叩いて汚れをよく落として、刈払機のフィルターをきれいにしてください。

ご注意ください。フリースフィルターはデプスフィルターです。そのため、叩いても表面の汚れ粒子しか落ちません。フィルター素材の奥深くに溜まっている微細な汚れ粒子は、STIHLバリオクリーンなどの特殊クリーナー(アルカリ性洗剤)で落とすことができます。バリオクリーンでクリーニングした後に乾かす必要がある場合は、必ず室温で乾かしてください。

一部のツールには、フリースフィルターの代わりに目の粗い金属製フィルターが付いています。これは、エンジン冷却空気を浄化するためのものです。このフィルターでは大抵の場合、刈払機をクリーニングする際に叩いて汚れを落とすか、流水で洗い流すだけで十分です。

シリンダーの冷却フィンのクリーニング

刈払機が安全に動作して性能をフルに発揮できるようにするには、シリンダーの冷却フィンを定期的にクリーニングすることをお勧めします。刈払機の冷却フィンがきれいであるかどうかをチェックしてください。汚れている場合は、刷毛または圧縮空気を使用して冷却フィンを入念にクリーニングしてください。

STIHLエンジン刈払機のスパークプラグのクローズアップ

点火プラグのクリーニング

エンジン刈払機の始動時にトラブルが発生する場合は、点火プラグが汚れている可能性があります。エンジン刈払機の点火プラグのクリーニングには、毛羽立たない布が適しています。取り外しおよびチェックについては、取扱説明書に従ってください。

摩耗がひどい場合、または運転時間が一定の時間に達した場合は、点火プラグを交換することをお勧めします。また、可能であれば汚れの原因も解決してください。

燃料内のエンジンオイルの量が多すぎるか、エアフィルターが汚れていると、点火プラグに悪影響が及びます。

注意:刈払機のマフラーとキャブレターは絶対に自分ではクリーニングしないでください。キャブレターとマフラーをクリーニングする際は、必ずSTIHL 販売店にご来店ください。

別のアドバイスページでは、クリーニングした刈払機の正しい保管方法が説明されています。

STIHL防護用品を着用して、STIHL刈払機にガソリンとオイルの混合燃料を給油している男性

刈払機が始動しない理由

混合燃料が原因である可能性があります。1年以上経過している燃料は使用しないでください。混合燃料がどれくらい古くなっているかが分からない場合は、交換するのが一番です。

火花が飛ばない場合

不具合の原因のひとつとして、点火プラグが考えられます。摩耗部品であるため、定期的に交換する必要があります。点火プラグを新品に交換しても改善しない場合は、刈払機のチェックをSTIHL 販売店にご依頼ください。