刈払機のメンテナンスに関するヒント
こちらより、刈払機を定期的にメンテナンスして、高い性能を長期間維持するためのヒントとガイドをご覧いただけます。
29.04.2024
クリアリングソーでは、グリースを使用してギアを潤滑する必要があります。どのSTIHL刈払機とクリアリングソーにも、高性能ギアグリース強力ギア潤滑油を使用することをお勧めします。
刈払機のカッティングアタッチメントの点検
刈払機で作業する際に使用する各種のカッティングヘッドは、必要に応じてわずかな操作で交換することができます。刈払機をスムーズに使用するには、使用するカッティングアタッチメントの状態が重要になります。カッティングアタッチメントの点検方法は以下の通りですが、カッティングヘッドの種類によって手順は異なります:
- コード付きカッティングヘッド(AutoCutやSuperCutなど):カッティングヘッドを開けて、コードの巻き付けが適切であることを点検してください。コードが交差していてはなりません。交差している場合は、カッティングヘッドにSTIHL純正ナイロンコードを新たに巻き付けてください。
- プラスチックブレード付きカッティングヘッド(PolyCut):カッティングヘッドで摩耗や亀裂の有無を点検してください。PolyCutでは、摩耗マークを見てカッティングアタッチメントの状態を判断することができます。PolyCutの3本のブレードは、常にセット一式で交換する必要があります。
- 金属製カッティングアタッチメント(金属ブレードやシュレッダーナイフなど):金属製カッティングアタッチメントの場合は、研ぎ直す必要があるかどうかに注意を払ってください。曲がっているか、ひびが入っている場合は、必ず交換してください。
刈払機の定期的なメンテナンスとお手入れ
作業が終わったら、定期的に刈払機のメンテナンスを行い、カッティングアタッチメントと飛散防護カバーが依然として正しく取り付けられていることを確認してください。
作業開始前と給油したあとは、毎回必ず刈払機全体を目視点検してください。状態はどうか、 タンクとタンクキャップに漏れがないかを確認してください。同機の清掃は作業終了時に毎回行う必要があり、プロフェッショナルとして同機を使用している場合は毎日清掃してください。
作業開始前に、そして給油した度に、コントロールハンドルの機能を点検する必要があります。
エアフィルターは必要に応じて(例えばエンジンのパワーが落ちたと感じた時)清掃する必要があります。損傷しているエアフィルターは交換する必要があります。
ピックアップボディはエンジンの調子が悪いと感じた時に点検し、必要に応じて交換してください。ただし、少なくとも毎年交換してください。ピックアップボディの点検と適切な交換については、お近くのSTIHL 販売店にお問い合わせください。
燃料タンクは必要に応じて清掃してください。
キャブレターはアイドリング中に点検する必要があります。カッティングアタッチメントが一緒に回転してはなりません。作業開始前に、そして給油した度にテストしてください。アイドリングは必要に応じて再調整することができます。
火花が飛ぶようにするため、 不具合が生じた場合にはプラグギャップを再調整してください。スパークプラグは100運転時間ごとに交換することをお勧めします。
吸入口は作業終了後に目視点検してください。必要に応じて清掃してください。
マフラー内の火花飛散防止金網(取り付けられている場合)は、必要に応じて点検する必要があります。損傷している場合は清掃するか交換してください。正規販売店にお気軽にお問い合わせください。
手の届く範囲にあるネジとナットは、調整ネジを除いて、必要に応じて締め直してください。
防振部品は作業開始前に、そして不具合が発生した時に点検する必要があります。防振部品が損傷している場合は、STIHL 販売店に交換をご依頼ください。
カッティングアタッチメントは作業開始前に、そして給油した度に目視点検してください。損傷している場合は、交換する必要があります。また、作業開始前に、そして給油した度にしっかりと取り付けられていることも点検してください。
金属製カッティングアタッチメントは、作業開始前に毎回研ぐ必要があります。
ギア潤滑システムは毎週、そして障害時に点検する必要があります。必要に応じて、ギア潤滑システムに潤滑油を補充してください。
安全ステッカーが損傷している場合は、交換してください。
刈払機の清掃
メンテナンスは、刈払機を徹底的に清掃する絶好の機会です。その最適な方法についてご説明します。
飛散防護カバーとハウジングの清掃
作業直後に、残留物が乾いてこびりつく前に刈払機の飛散防護カバーとハウジングを清掃する習慣を身に付けて、刈払機が長持ちするようにしてください。清掃を開始する前に、電動刈払機では電源プラグを引き抜き、バッテリー刈払機ではバッテリーを取り外し、エンジン刈払機ではエンジンを停止してください。
刈払機のハウジングと飛散防護カバーの清掃には、湿らせた布または柔らかいブラシを使用し、頑固な汚れには多目的クリーナーも使用してください。
エアフィルターの清掃
キャブレター内の空気を浄化するエアフィルターは、時間の経過と共に汚れます。従って、刈払機のエアフィルターを必要に応じて清掃することを心掛けてください。取扱説明書に従ってフィルターハウジングを開けて、フリースフィルターまたはペーパーフィルターを取り出してください。叩いて汚れをよく落として、刈払機のフィルターをきれいにしてください。
ご注意ください。フリースフィルターはデプスフィルターです。そのため、叩いても表面の汚れ粒子しか落ちません。フィルター素材の奥深くに溜まっている微細な汚れ粒子は、STIHLバリオクリーンなどの特殊クリーナー(アルカリ性洗剤)で落とすことができます。バリオクリーンで清掃した後に乾かす必要がある場合は、必ず室温で乾かしてください。
一部のツールには、フリースフィルターの代わりに目の粗い金属製フィルターが付いています。これは、エンジン冷却空気を浄化するためのものです。このフィルターでは大抵の場合、刈払機を清掃する際に叩いて汚れを落とすか、流水で洗い流すだけで十分です。
シリンダーの冷却フィンの清掃
刈払機が安全に動作して性能をフルに発揮できるようにするには、シリンダーの冷却フィンを定期的に清掃することをお勧めします。刈払機の冷却フィンがきれいであるかどうかを点検してください。汚れている場合は、刷毛または圧縮空気を使用して冷却フィンを入念に清掃してください。
スパークプラグの清掃
エンジン刈払機の始動時にトラブルが発生する場合は、スパークプラグが汚れている可能性があります。エンジン刈払機のスパークプラグの清掃には、毛羽立たない布が適しています。取り外しおよび点検については、取扱説明書に従ってください。
摩耗がひどい場合、または運転時間が一定の時間に達した場合は、スパークプラグを交換することをお勧めします。また、可能であれば汚れの原因も解決してください。
燃料内のエンジンオイルの量が多すぎるか、エアフィルターが汚れていると、スパークプラグに悪影響が及びます。
注意:刈払機のマフラーとキャブレターは絶対に自分では清掃しないでください。キャブレターとマフラーを清掃する際は、必ずSTIHL 販売店にご来店ください。
別のアドバイスページでは、清掃した刈払機の正しい保管方法が説明されています。
刈払機が始動しない理由
混合燃料が原因である可能性があります。1年以上経過している燃料は使用しないでください。混合燃料がどれくらい古くなっているかが分からない場合は、交換するのが一番です。
火花が飛ばない場合
不具合の原因のひとつとして、スパークプラグが考えられます。摩耗部品であるため、定期的に交換する必要があります。スパークプラグを新品に交換しても改善しない場合は、刈払機の点検をSTIHL 販売店にご依頼ください。