チェンソーチェーンの正しい張り方
チェンソーチェーンの正しい張り方を知りたい方は必見:クイックテンション調整装置、サイド&フロントテンション調整装置についてご説明します。
16.07.2025

いつチェンソーチェーンを張る必要があるのか
チェンソーチェーンには使用中に大きな負荷がかかります。刃が木材に食い込む度に、非常に高い負荷がチェンソーチェーンに一気に伝わります。そして摩擦、汚れ、切りくず、おがくずなどによって、チェンスプロケット、ガイドバー、チェンソーチェーンでさらに機械的摩耗が生じます。従って、この摩耗を補整するためにチェンソーチェーンの張り直しが必要になるのは当然のことです。
チェンソーチェーンがガイドバーの下側に密着していなくなったら、必ずチェンソーチェーンを張り直してください。チェンソーチェーンが正しく張られていれば、チェンブレーキを解除した状態でガイドバーに沿って軽く手で引っ張ることができるはずです。また、チェンソーチェーンは通常の運転時に熱くなり、伸びてしまうことにご注意ください。チェンソーチェーンは、加熱されて伸びた場合にも張り直す必要があります。
運転温度でチェンソーチェーンを張った場合は、温度が下がった時点でチェンソーチェーンの張りを再び緩めるようにしてください。チェンの張りが強すぎると、ガイドバーとクランクシャフトベアリングに負荷がかかり、故障の原因となることがあります。
チェンソーで作業を開始する前に、毎回チェンソーチェーンの張り具合を確認することをお勧めします。
重要:チェンソーチェーンの張りを確認および修正する際は、ご自身の安全に注意してください。
- チェンソーチェーンの張りを確認・修正するときは、必ずエンジンを停止してください。
- 適切な作業手袋を着用してください。
- 運転温度でチェンソーチェーンの張りを確認または修正する際に高温のエンジン部品やマフラーに触れると、火傷する危険があります。
- バッテリー・電動チェンソーの場合は、必ずチェンソーを無電圧状態にしてください(バッテリーを取り外すか、電源プラグを抜いてください)。
チェンソーチェーンの摩耗や機械的損傷(亀裂、破損、変形)の有無を確認し、チェンソーチェーンが損傷している場合は使用しないでください。
クイックテンション調整装置 - ステップバイステップガイド
クイックテンション調整装置を装備したSTIHLチェンソーでは、どの機種でもチェンソーチェーンの張りを非常に素早く簡単に修正することができます。クイックテンション調整装置を装備したSTIHLチェンソーには、MS 231 C-BEのように型式名に「B」が付いています。手順は以下の通りです:
エンジンを停止してください。バッテリーツールの場合はバッテリーを取り外し、電動ツールの場合は電源プラグを抜いてください。
チェンブレーキレバーを手前に引いて、チェンブレーキを解除してください。
クイックテンショナーのノブナットのノブを起こして、ノブナットを緩めてください。ただし緩めるだけにして、取り外さないでください。通常は1回転で十分です。
バーノーズを持ち上げて(特に長いガイドバーではバーのノーズ部分を持ち上げることが重要)、上の位置で保持してください。
調整ホイールを時計回りに回せるだけ回してください。
ノブナットを手で再び締め付けてから、ノブ倒してください。
ノブナットを締めたら、ガイドバーから手を離してください。
チェンソーチェーンをガイドバーに沿って引っ張って、チェンの張り具合を確認してください。その際、必ず作業手袋を着用してください。チェンソーチェーンは簡単に動かせなければなりません。さらに、チェンソーチェーンがガイドバーの下側に密着している必要があり、ガイドバー真ん中の上側を引っ張った時に約5ミリメートル以上持ち上がらないことを確認してください。作業手袋を着用してチェンソーチェーンをガイドバーに沿って引っ張る代わりに、同梱のコンビレンチの軸を使用してガイドバーに沿って押すことができます。そうすれば、刃に直に触れることがないため、怪我のリスクが減少します。
動画ガイド
サイドテンション調整装置ー - ステップバイステップガイド
大抵のSTIHLチェンソーに装備されているサイドテンション調整装置は、テンション調整装置の構成部品に簡単にアクセスでき、高温のエンジン部品に接触するリスクも低くなっています。
エンジンを停止してください。バッテリーツールの場合はバッテリーを取り外し、電動ツールの場合は電源プラグを抜いてください。
チェンブレーキレバーを手前に引いて、チェンブレーキを解除してください。
コンビレンチを使用して、チェンスプロケットカバーの固定ナットを緩めてください。ただし、ナットを完全に取り外さないでください。通常は1~2回転分緩めるだけで十分です。
バーノーズを持ち上げて(特に長いガイドバーではバーのノーズ部分を持ち上げることが重要)、上の位置で保持してください。
張り具合が適切になるまで、標準仕様のコンビレンチのドライバーで調整ネジを時計回りに回してください。
チェンソーチェーンを手でガイドバーに沿って引っ張り、チェンソーチェーンの張りを均等に配分してください。その後、張り具合を必要に応じて少し修正してください。
コンビレンチで固定ナットを締め付けてください。
固定ナットを締め付けてから、ガイドバーから手を離してください。
チェンソーチェーンをガイドバーに沿って引っ張って、チェンソーチェーンの張り具合を確認してください。その際、必ず作業手袋を着用してください。チェンソーチェーンは簡単に動かせなければなりません。さらに、チェンソーチェーンがガイドバーの下側に密着している必要があり、ガイドバー真ん中の上側を引っ張った時に約5ミリメートル以上持ち上がらないことを確認してください。作業手袋を着用してチェンをガイドバーに沿って引っ張る代わりに、同梱のコンビレンチの軸を使用してガイドバーに沿って押すことができます。そうすれば、刃に直に触れることがないため、怪我のリスクが減少します。

フロントテンション調整装置 - ステップバイステップガイド
フロントテンション調整装置は、ごく少数のSTIHLチェンソーにしか装備されていません。テンション調整装置の位置を除いて、作業手順はサイドテンション調整装置の場合と同じです。
エンジンを停止してください。バッテリーツールの場合はバッテリーを取り外し、電動ツールの場合は電源プラグを抜いてください。
チェンブレーキレバーを手前に引いて、チェンブレーキを解除してください。
コンビレンチを使用して、チェンスプロケットカバーの固定ナットを緩めてください。ただし、ナットを完全に取り外さないでください。通常は1~2回転分緩めるだけで十分です。
バーノーズを持ち上げて(特に長いガイドバーではバーのノーズ部分を持ち上げることが重要)、上の位置で保持してください。
フロント調整ネジの頭部から切りくずを取り除いてください。そして、張り具合が適切になるまで、相応のドライバーでスクリューを時計回りに回してください。
チェンソーチェーンを手でガイドバーに沿って引っ張り、チェンの張りを均等に配分してください。その後、張り具合を必要に応じて少し修正してください。
コンビレンチで固定ナットを締め付けてください。
固定ナットを締め付けてから、ガイドバーから手を離してください。
チェンソーチェーンをガイドバーに沿って引っ張って、チェンソーチェーンの張り具合を確認してください。その際、必ず作業手袋を着用してください。チェンソーチェーンは簡単に動かせるようでなければなりません。さらに、チェンソーチェーンがガイドバーの下側に密着している必要があり、ガイドバー真ん中の上側を引っ張った時に約5ミリメートル以上持ち上がらないことを確認してください。作業手袋を着用してチェンソーチェーンをガイドバーに沿って引っ張る代わりに、同梱のコンビレンチの軸を使用してガイドバーに沿って押すことができます。そうすれば、刃に直に触れることがないため、怪我のリスクが減少します。
STIHLチェンソーの取扱説明書
こちらから、STIHLチェンソーの取扱説明書をダウンロードできます。
要約:チェンソーチェーンを張る
エンジンを停止してください。バッテリーツールの場合はバッテリーを取り出し、電動ツールの場合は電源プラグを抜いてください。
チェンソーをしっかりした平らな台の上に置いてください。
チェンブレーキがかかっている場合は解除してください。
必ずガイドに従って作業してください。
- 必ず作業手袋を着用して、チェンソーチェーンの鋭い刃で怪我をしないようにしてください。
チェンソーは常に、チェンソーチェーンがガイドバーの下側に密着するように張る必要があります。運転温度でチェンソーチェーンを張り直した場合は、チェンソーチェーンの温度が下がり次第張りを再び緩めてください。これにより、ガイドバーとクランクシャフトベアリングに過負荷がかかることが確実に防止されます。