リチウムイオンバッテリーの正しい保管方法

バッテリーを長持ちさせるには、正しく取り扱うことが非常に重要になります。これは作業中にも保管中にも当てはまります。

棚板上の箱の中に保管されているリチウムイオンバッテリー
充電中のSTIHLリチウムイオンバッテリー

バッテリーを保管前に完全に充電する必要性について

以前は、 バッテリーは保管する前に完全に充電する必要があると言われていました。そうする必要があった理由は、どのバッテリーも著しく自己放電する傾向があったためです。自己放電すると、取り返しのつかない損傷が発生し、大幅な容量損失に至るだけでなく、最悪の場合にはバッテリーが使用不可能になることもありました。

リチウムイオンバッテリーは保管前に充電する必要なし – むしろ充電しない方が得策

今日ではリチウムイオンバッテリーが通常使用されています。この最新技術では、自己放電量がごくわずかです。セルを深放電からさらに保護するために、大抵の場合は独立したヒューズが内蔵されており、放電がかなり進んだ場合はバッテリーが自動的にスリープ状態に切り替わるようになっています。従って、保管する前にバッテリーを完全に充電する必要はありません。それどころか、 部分放電した状態で保管した方が、バッテリーをいたわることにつながります。逆に、充電レベルが非常に低い場合や、バッテリーが完全に充電されている場合は、セルに余計な負荷がかかります。従って、バッテリーはLEDが2つ点灯している状態で保管することをお勧めします。そうすれば、経年劣化と自己放電が最も少なくなります。

自己放電が高い旧式のバッテリーテクノロジー

ニッケルカドミウムバッテリー(NiCd)などの以前使用されていたバッテリータイプや、自動車で使用されている鉛蓄電池では、自己放電が高くなっています。比較的長期間使用しないと、バッテリーが過放電することもありました。

深放電とは、バッテリー充電レベルが放電終止電圧未満になることを意味します。しかし、この限度を下回ると電力を供給することができなくなり、状況によってはバッテリーの充電ができなくなり、取り返しのつかない損傷に至ります。そのため以前は、比較的長期間保管する前にバッテリーを完全に充電し、充電レベルを定期的に点検することが推奨されていました。 

深放電から保護する最新のバッテリーテクノロジー

STIHLではリチウムイオンセルを採用して、最先端のバッテリーテクノロジーを活用しています。STIHLバッテリーの自己放電量は、1年で1~3パーセントとごくわずかです。それに加えて、どのSTIHLバッテリーにもインテリジェントなバッテリー管理システム、略称BMSが搭載されています。これがバッテリーに取り付けられている各セルの電圧を監視することで、過放電が防止されます。バッテリーセルの電圧が著しく低下すると、自動的にスリープ状態に切り替わり、 放電プロセスが中断されます。これは、バッテリーが比較的長期間使用されていない場合も同様です。従って、有害な深放電を心配する必要はありません。

バッテリー内蔵型ツールの正しい保管方法

バッテリー刈払機FSA 45などのバッテリー内蔵型ツールでは、バッテリーをツールから取り外すことができないため、バッテリーが内蔵されたままでツールを保管することになります。バッテリー内蔵型ツールの保管では、以下の点にご注意ください:

バッテリー内蔵型STIHLバッテリーグラストリマーとアクティベーションキー
  1. ツールをオフにして、アクティベーションキーを抜いてください。
  2. 保管する前に、ツールに付いている汚れや泥を湿らせた布で拭き取ってください。
  3. ツールは乾燥した安全な場所に保管してください。  

ツールは0℃以上の低めの温度で保管してください。また、直射日光や湿気を避けてください。ツールの保管温度に関する詳細情報については、取扱説明書をご覧ください。アクティベーションキーは、バッテリーツールから外して別々に保管することをお勧めします。

バッテリーを再充電する最適なタイミング

比較的長期間が経過した後にバッテリーツールを再び使用する場合は、使用の直前になってからバッテリーを充電してください。これも容量を保護することにつながり、耐用年数に好影響をもたらします。バッテリーは温度が5℃以上なければ充電できません。充電器がバッテリーの温度を監視し、温度が低すぎるまたは高すぎる場合には充電を停止します。

チェックリスト:バッテリーの保管方法

STIHLでは、どのバッテリーツールでも最新のリチウムイオンバッテリーを使用しています。これは軽量で静かであるだけでなく、高いエネルギー密度と出力密度も誇ります。ですが、メンテナンスが簡単で長寿命のバッテリーであっても、しっかりとお手入れする必要があります。

リチウムイオンバッテリーを気象条件から保護する

  • バッテリーをバッテリーツールから取り出してください。保管する前に充電レベルを点検し、バッテリーのLEDが2つ点灯していることを確認してください。必要に応じて、バッテリーに付いている泥と汚れをわずかに湿らせた布で拭き取ってください。
  • バッテリーは密閉された箱などに保管して、湿気や日光から保護してください。
  • 温度が重要になります。バッテリーの最適な保管温度は-10~+50℃です。保管場所としては、乾燥した地下室、ガレージ、または十分に断熱された物置、工具小屋などが適しています。
  • バッテリーは安全な場所に保管し、子供の手が届かないようにしてください。
  • 充電器はバッテリーを外した状態で、+5~+40℃の温度で保管してください。
  • ツールの保管温度に関する詳細情報については、取扱説明書をご覧ください。 

保管に最適な充電レベル

バッテリーはフル充電せず、2つのLEDが緑色で点灯している状態で保管することをお勧めします。この充電レベルでは、バッテリーを安心して2年間保管することができ、バッテリーの経年劣化と自己放電が最小限に抑えられます。バッテリーは、保管後に初めて使用する直前になってから再充電してください。充電時は温度が+5℃以上でなければなりません。 

リチウムイオンバッテリーを保管する際の注意点

保管前にバッテリーを必ずしも充電する必要はありません。2つのLEDが緑色で点灯している状態で保管してください。また、乾燥した場所に-10~+50℃の温度で保管する必要があります。屋外で気象条件の影響から保護されていない状態で保管することはお勧めできません。ツールの保管温度に関する詳細情報については、取扱説明書をご覧ください。

要約:リチウムイオンバッテリーの保管